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学びの多様化学校とは|不登校特例校の仕組みとフリースクールとの違い【2026年】

学びの多様化学校とはフリースクールとの違い

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「学びの多様化学校」という名前は聞いたことがあっても、フリースクールとどう違うのか、どこにあるのか、分かりにくいと感じる方は多いかもしれません。文部科学省の資料で確かめて整理しました(確認日は2026年10月4日)。

学びの多様化学校まなびのたようかがっこう

不登校の子どもの実態に配慮した「特別の教育課程」を組んで教育を行う学校のこと。いわゆる「不登校特例校」の新しい名称です。

文部科学省は、名称が変わっても、制度や申請手続きなどは変わらないと説明しています。

先に結論

学びの多様化学校は、学校教育法にもとづく「学校」です。国が指定した学校が、通常の教育課程の基準によらず、不登校の子どもに合わせた教育課程で教育を行います。民間のフリースクールとは、制度上の位置づけが異なります。

◎ 向いている
不登校の子どもが通える「学校」という選択肢を知りたい保護者の方
◎ 向いている
フリースクールと何が違うのかを、先に整理したい方
△ 比べてから
入学の条件や費用を知りたい方(学校ごとに異なるため、各学校や教育委員会でご確認ください)

不登校の子どものために、教育課程そのものを組みなおした学校です。

  • ✔ 国(文部科学大臣)が指定する学校で、学校教育法にもとづく
  • ✔ 授業の進め方や時間割を、不登校の子どもの実態に合わせて編成できる
  • ✔ 小学校・中学校・高等学校があり、全国に設置が広がっている
目次

■学びの多様化学校は、どんな仕組みか

文部科学省のページによると、不登校の子どもの実態に配慮した特別の教育課程を編成する必要があると認められる場合に、特定の学校が、教育課程の基準によらずに特別の教育課程を編成できる特例があります。この特例は、平成17年7月から、文部科学大臣の指定によって行われています(文部科学省のページ)。

指定から授業までの流れ

1

1 学校が計画を作る

学校の設置者が、特別の教育課程の実施計画を作る

›

2

2 文部科学大臣が指定

必要があると認められると、国が学校を指定する

›

3

3 特別の教育課程で教育

不登校の子どもの実態に合わせた教育課程で授業を行う

›

4

4 一覧で公開

指定を受けた学校は、文部科学省のホームページで公表される

対象になる子ども

文部科学省の通知では、対象は、学校生活への適応が難しいために、相当の期間、学校を欠席していると認められる子どもなどです。不登校かどうかの判断は、学校またはその管理機関が行います。年間30日以上の欠席という国の調査の定義は参考になるものの、断続的な不登校や、不登校の傾向がある子どもも対象になり得ると書かれています。

特別の教育課程とは

通知では、憲法・教育基本法の理念を踏まえ、学校教育の目標の達成に努めながら、学校教育法施行規則の定めにかかわらず編成される教育課程と説明されています。工夫の例として、学習状況に合わせた少人数指導や習熟度別の指導、家庭訪問や保護者への支援、学校外の学習プログラムの活用が挙げられています。

■設置の形は3つあります

文部科学省の設置者一覧では、形態が「本校型」「分教室型」「コース指定型」に分かれています(設置者一覧)。

形態一覧での位置づけ(例)
本校型学校全体が学びの多様化学校。例:八王子市立高尾山学園、東京シューレ葛飾中学校、星槎中学校
分教室型既存の学校の中に、分教室などとして設置。例:調布市立第七中学校のはしうち教室、大田区立御園中学校のみらい学園
コース指定型高等学校の一部のコースが対象。例:慶成高等学校の至誠コース

文部科学省「設置者一覧」より(2026年10月4日確認)。設置者は、市区町村などの教育委員会や学校法人です。一覧は更新されるため、最新の内容は文部科学省のページでご確認ください

一覧には、小学校・中学校・高等学校が載っています。指定の時期は平成16年から令和8年までと幅があり、近年は新たに指定される学校が増えています。

■授業の工夫の例

設置者一覧には、学校ごとの「特別の教育課程の主な内容」が書かれています。学校によって、工夫はさまざまです。

  • 八王子市立高尾山学園:全学年の総合的な学習で、教科にとらわれない体験的な「講座学習」を週4時間設定
  • 東京シューレ葛飾中学校:道徳と特別活動を統合した「コミュニケーションタイム」を新設
  • 岐阜市立草潤中学校:「セルフデザイン」を教科として新設し、各自がテーマを決めて発展的に学ぶ
  • 横浜きりん学園:食育を軸にした体験的な学習を行い、授業の1単位時間を5分短縮(前期課程45分→40分、後期課程50分→45分)
さとこ

さとこ

同じ「学びの多様化学校」でも、時間割も、学び方も学校ごとに違います。通える範囲にある学校の内容は、各学校のページで確かめられます。

■学びの多様化学校の注意点

知っておきたいこと

  • △ 通える地域に、学校があるとは限りません。設置の状況は、地域によって違います
  • △ 入学の条件・手続き・費用は、学校(設置者)ごとに違います。文部科学省のページには載っていません
  • △ 指定を受けた学校のうち、不登校の子どもだけが通う学校と、一部の学級・コースだけが対象の学校があります
  • △ 民間のフリースクールは、学校教育法の学校ではありません。フリースクールの助成金の対象にもなりません

文部科学省のページ・通知、東京都のよくある質問(学びの多様化学校は助成の対象外)より。

■フリースクールとの違い

項目学びの多様化学校フリースクール
制度上の位置づけ学校教育法にもとづく学校(国が指定)民間の団体・施設(学校ではない)
教育課程特別の教育課程を編成して実施団体ごとに自由に設計
運営教育委員会や学校法人NPO・企業・個人など
費用学校ごとに異なる(各学校・設置者に確認)団体ごとに異なる(月額・入会金など)

文部科学省のページと、東京都の助成金の説明にもとづく整理。費用の金額は、学校・団体ごとに確かめる必要があります

■具体例:東京都の場合の考え方

具体例について

次の例は、公的な説明にもとづく当サイトの整理です。実際の扱いは、お住まいの自治体や学校でご確認ください。

都内の学びの多様化学校に通う場合の、フリースクール助成金

前提東京都の「フリースクール等利用料助成金」を使いたい。通う先は、学びの多様化学校
公式の説明東京都のよくある質問では、学びの多様化学校は学校教育法に定めのある学校のため、助成の対象にならないと書かれている
結果学びの多様化学校の利用料は、この助成金の対象外。民間のフリースクールに通う場合に、対象になり得る

出典:東京都「フリースクール等利用料助成金 よくある質問」(2026年10月4日確認)にもとづく

■通える学校を探すには

STEP 1

設置者一覧を見る

文部科学省のページに、指定を受けた学校の一覧があります。お住まいの地域に近い学校を探します

STEP 2

学校や教育委員会に問い合わせる

入学の条件、対象になる学年、見学や相談の方法は、学校(設置者)ごとに違います

STEP 3

今の学校にも相談する

転校や、在籍のままの通い方の扱いは、いまの学校や教育委員会が案内します

STEP 4

ほかの選択肢と並べて考える

フリースクール、通信制高校など、お子さんに合う場を並べて比べます

問い合わせるときに、聞いておくと安心なこと

1

対象の学年

小学部・中学部・高等部のどれか

2

入学の条件

不登校の状況の確認、面談、書類など

3

費用

授業料・教材費・給食費など

4

見学・相談

いつ、どのように申し込むか

■ほかの選択肢を知りたい方へ

■関連する言葉

あわせて知っておきたい言葉

不登校特例校学びの多様化学校の、以前の呼び名。名称が変わっても、制度や手続きは変わらない
特別の教育課程通常の基準によらず、不登校の子どもの実態に合わせて編成する教育課程
本校型・分教室型学校全体が対象の形(本校型)と、既存の学校の中に分教室として置く形(分教室型)
指定文部科学大臣が、特別の教育課程を実施する学校として認めること
設置者学校を設置し、管理する者。教育委員会や学校法人など

■学びの多様化学校に関するQ&A

Q. 「不登校特例校」と、学びの多様化学校は同じですか?

A. 同じです。文部科学省の通知では、新しい名称に変わっても、制度や申請手続きなどに変更はないと説明されています。

Q. フリースクールとは、何が違いますか?

A. 学びの多様化学校は、学校教育法にもとづく学校で、国が指定します。民間のフリースクールは、学校ではない団体・施設です。

Q. 不登校の子どもしか通えませんか?

A. 指定の対象は、不登校の子どもなどで、不登校の子ども以外は対象になり得ないと通知に書かれています。入学の条件は、学校ごとに確かめられます。

Q. どこにありますか?

A. 文部科学省のページに設置者一覧があります。地域によって設置の状況は違います。

Q. 費用はいくらですか?

A. 学校(設置者)ごとに違います。文部科学省のページには金額は載っていないため、各学校や教育委員会でご確認ください。

■【まとめ】不登校の子どものために組まれた「学校」です

学びの多様化学校は、文部科学大臣の指定を受けて、不登校の子どもの実態に合わせた特別の教育課程で教育を行う学校です。本校型・分教室型・コース指定型があり、学校ごとに授業の工夫も、入学の条件も違います。民間のフリースクールとは、制度上の位置づけが異なります。

まず小さくできる一歩は、文部科学省の設置者一覧で、お住まいの地域に近い学校があるかを見てみることです。あれば、見学や相談の方法を、その学校や教育委員会に聞いてみると、選択肢が具体的になります。

民間のフリースクールの費用を見たいときは、東京シューレの記事に入会金と月会費をまとめています。

高校の段階で通信制の学校を考えるときは、N高の学費やクラーク記念国際高等学校の記事に、費用と仕組みをまとめています。

民間のフリースクールを探すときの選択肢として、明光フリースクールがあります。明光義塾のグループがつくる小中学生向けのフリースクールで、開校時間のどの時間に来てもよいと案内されています。詳しくは明光フリースクールの記事にまとめています。

\ 資料を読んでから、見学を決められます /

資料はメールで届きます。読んでから、見学するかを決められます

※この記事の内容は、2026年10月4日に文部科学省の「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)について」「設置者一覧」と、施行規則改正の通知で確認したものです。指定される学校や制度の運用は変わることがあります。最新の情報は文部科学省のページでご確認ください。

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この記事を書いた人

はじめまして、さとこです。中学生と小学生の子を育てています。上の子が朝になると学校へ向かえなくなった時期があり、勉強の遅れや費用のことで、夜遅くまで調べ続けました。このサイトでは、家庭教師・オンライン個別指導・フリースクールなどについて、公式の料金表や規約を読んで分かったことを整理しています。同じように悩んでいる保護者の方の、調べる時間が少しでも短くなればうれしいです。

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